Tomcatはroot権限がなくっても書き込み権限のある任意のディレクトリにインストールして、環境変数をセットすることで使うことができるようになります。
この方法を使えば複数のバージョンの Tomcat をインストールして、切り替えて使うことも容易です。
例として Linux でホームディレクトリの下に local というディレクトリを作って、インストールしてみます。
手順は大きく2つに分けられます。
Tomcat のインストール
- ダウンロードして解凍
% cd $HOME % mkdir local % cd local % wget http://ftp.riken.jp/net/apache/tomcat/tomcat-5/v5.5.27/bin/apache-tomcat-5.5.27.tar.gz % tar xvfz apache-tomcat-5.5.27.tar.gz % export CATALINA_HOME=$HOME/local/apache-tomcat-5.5.27
- 環境変数の設定
やり方はいろいろあると思いますがボクはふだんstartup.shに書いちゃってます。
vi $CATALINA_HOME/bin/startup.sh export JAVA_HOME=$HOME/local/jdk1.6.0_14 export JRE_HOME=$JAVA_HOME/jre export CATALINA_HOME=$HOME/local/apache-tomcat-5.5.27 export CATALINA_BASE=$CATALINA_HOME export CATALINA_OPTS="-server" export CATALINA_PID=$CATALINA_BASE/bin/tomcat.pid % vi $CATALINA_HOME/bin/shutdown.sh 上と同じく追加
- Tomcatの起動
% $CATALINA_HOME/bin/startup.sh
ブラウザから http://hogehost:8080/ にアクセスして
が表示されればOK。
- Tomcat の停止
% $CATALINA_HOME/bin/shutdown.sh
日本語化
Tomcatで日本語を使うための環境設定をします。文字コードにUTF-8を使用する例です。
- server.xmlの設定
server.xmlに以下を追記します。
URIEncoding="UTF-8" useBodyEncodingForURI="true"
server.xmlの追記例です。ポート番号を変更している場合は適宜読み替えてください。
vi $CATALINA_HOME/conf/server.xml
Tomcat のすべてのアプリケーションに同じ設定をする場合に、$CATALINA_HOME/conf/web.xml に設定します。
アプリケーション毎に設定を変えたい場合には $CATALINA_HOME/webapps/アプリケーション名/WEB-INF/web.xml などのアプリケーション毎の web.xmlに設定します。
vi $CATALINA_HOME/conf/web.xmlSet Character Encoding filters.SetCharacterEncodingFilter encoding UTF-8 Set Character Encoding /*
- SetCharacterEncodingFilter のコピー
mkdir common/classes/filters cp webapps/servlets-examples/WEB-INF/classes/filters/SetCharacterEncodingFilter.class common/classes/filters
- tomcatの再起動
ここまで終わったらTomcatを再起動しましょう。これで日本語化されます。
% $CATALINA_HOME/bin/shutdown.sh % $CATALINA_HOME/bin/startup.sh
以上は、JAVA がインストールされていることを前提としています。JAVAのインストールがまだの場合には JAVA を先にインストールしてください。以下が参考になると思います。
Linux で root 権限なしでも最新の JDK をインストールする1つのやりかた
ではでは